占いコラム

陰と陽のお話①

先日、夏至でした。新月や日食も重なり、スペシャル感のある一日を過ごされた方も多いと思います。
私はというと、用事で出かけていたのですが疲れてしまい、ちょっとゆっくりしていました。カードもゆっくりして、というカードが出ていました。
今度の満月に向けて少しずつ動いていこうかなというそんな気持ちになりました。

さて、夏至といえば、陽が極まる日。
一年中で一番、夜が短く、昼が長い日。
夏至を境にだんだんとまた日が短くなっていきます。
まだ夏も始まっていないのに不思議な感じがしますが、もう陽のピークを迎えたということになります。

陰と陽、陰陽論というのは古い中国の思想ですが、四柱推命にも深く関わっています。そもそも五行説+陰陽説が現在の【陰陽五行説】になっているわけです。

陰陽説とは、太陽と月、男性と女性、母と子、などあらゆるものは、【陰】と【陽】に分類される、という考え方です。
母と子、ならば母は【陽】ですが、男女になると女性は【陰】になります。
こんな風に見方によって陰陽は入れ替わっていきます。

中国の古い文献のひとつに易経と呼ばれるものがあります。
易(東洋の占いのひとつ)のもとになっている思想が書かれています。
この易経には陰陽の考え方、概念がわかりやすく書かれています。

【陰極まって陽を生ず】という言葉があります。
陰を蓄えることにより、陽が生じる。
まずはじめに必要なものは【陰】の力です。
ちょっと想像していただきたいのですが、
土の中に種を植えると、まずどうなるでしょうか。

芽が出てくる・・・・のではなく、最初に出てくるのは根っこです。
目には見えませんが、種はまず土に根を張ります。
それから芽を出します。
この根を張っている状態は【陰】にとても似ていると思います。
はたからは何が起こっているのかわからないですが、確実に準備をしている状態。
コツコツと何かを蓄えている状態。
物事はなんでも最初はそういうことが大切だと易経では説いています。
ですので、陽陰論ではなく、陰陽論と呼ばれるんだと思います。
易経ではもっと細かく段階的に説明しています。

わかりやすくいうと、
・コツコツ積み上げていくことが大事
・うまくいっても調子に乗るな
・いつかはピークは終わるから、急降下ではなく穏やかに物事を見届けるように

こんなビジネスの本に出てきそうなことが書いてあります。
中国の昔の本なのに、結局時代は変わっても、本質は変わらないんだなぁと感心します。

特に感じたのは【陰】の重要さです。
ほとんど変化していないように感じる段階、地味で光の当たらない段階。
ここを蓄えることで【陽】の在り方がかわってくるのだと思いました。

バブルの時代が陽ならば、今は陰の時代に入っています。
陽の時代が【支配】の時代だったなら、今は【調和】の時代だと私は考えています。
この陰の時代に本当の意味で支配者がいないとするならば、私たちは個人個人が生きていく価値を自分で見出していかなくてはならないような気がします。
いつかくる【陽】の時代のために、私たちはどんなふうに【陰】を蓄えていくのか。
そんなことを問われている気がします。

体や季節に関するお話もまた書いていきたいと思います。
陰を蓄えるためにはまず睡眠です。
多すぎてもいけませんが、ゆっくり眠ることは陰を蓄える方法のひとつです。



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