見えない世界

陰と陽のお話②

陰と陽のお話の二回目です。
今回は主に【陰】のお話を。

人間の感情を陰と陽にわけるとすると、
憎しみや怒りが陰、
喜びや共感が陽、
のように分類されるんじゃないかと思います。

突然ですが、〈風の谷のナウシカ〉をご存じでしょうか。
ジブリの映画であまりにも有名ですが、コミック版は7巻まであり、映画の続きがコミックで読めます。
小学校のころ、アニメージュという雑誌でナウシカが掲載されていて、クラスの男子が読んでいたのをすごくうらやましく思ったのですが、うちは漫画は買ってもらえない家だったので指をくわえてみるしかありませんでした。

高校生になり、たまたま寄った本屋さんでコミックを見つけ、運命を感じたのを今でも覚えています。全巻買うのが恥ずかしくて、2日にわけて買いに行きました 笑。

最後の方にこんなセリフがあります。ナウシカと墓の主の対話ですが、主は、
「命は光だ」
といいます。ナウシカはそれを否定します。
命は闇の中の瞬く光だ、と。
当時、高校生だった私の頭の中は???になりました。
何回も読みました。その部分を何度も何度も。
命は光ではないのか。

今ならわかる気がします。
陰(死)を受け入れなければ、陽(光、命)は輝かないのだと。
人はだれでも闇を持っているのだということ。
どんな人間でも闇を抱えている。

きっと陰を受け入れなければ、共存や調和はないのだと思います。
自分の闇に気づけなければ、他人の闇を受け入れられないのではないかと思うからです。
光も闇もみんな違う形をしているのでしょう。
陰の時代は闇の時代。
でも決して怒りや悲しみの渦巻く時代ではないはず。
自分の中の闇を見つめ、向き合うときなのかもしれないと感じています。

自分のいいところ探しや、肯定するワークはとてもたくさんあると思います。
けれど闇を見つめる方法があまり出回っていないのは、やはり難しいからだろうという気がします。
目を背けたくなってしまう心理、あるいは自己否定を盾にして傷つくことから逃げようとする心理なのかなぁと自分を観察していて感じました。
どんなに向き合う、と決めてもはやり傷つくのが怖くてつい自分を守ってしまう癖があるんだと思います。

少し前にちょっともやもやしていたことがあり、ある人に「それはエゴだよ」と言ってもらい、ハッとしました。
そのあとお風呂に入ったら涙が止まりませんでした。
不思議なのですが、悲しい、悔しいではなく、ほっとした涙でした。
自分の中の闇はもっとあるんだろうと思います。
受け入れる第一歩はやはり
〈知ること〉と
〈知ることを恐れないこと〉なのかもしれません。

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