四柱推命で冬といえば〈水〉の季節ですが、五行の相関図で考えると、〈水〉は〈火〉を剋します。

水が火を消す、というのは私たちがよく目にしますし、実際にしたこともある行動だと思います。
冬には暖炉やストーブを使いますし、火を灯すことは少なくてもガスを使ったりはするでしょう。陽が早く落ちるので、電気も早くから灯すかもしれません。
冬ほど、火を必要とする。
〈水〉が多ければ多いほど、〈火〉は必要なのに、〈火〉は剋されてしまう。
これは少し不思議なことのように思えます。
例えば、この〈水〉と〈火〉を違う言葉に変えてみるとどうなるかやってみたいと思います。
恐怖が多ければ多いほど、喜びが必要なのに、喜びは剋されてしまう。
人は、孤独が多ければ多いほど、ぬくもりが必要なのに、そのぬくもりはいつも孤独に押しつぶされてしまう。
相対する言葉を当てはめてみると、とても面白く、奥行きが出てきます。
そして、何となく、言葉にはできなくても、共感できるような気さえしてくることもあります。
寒いから人は火を焚く。体を寄せ合う。
そこには〈水〉と〈火〉のように相対するものが必要なのだとわかります。
人はきっと本能的にそれを知っていて、欲しているのだと思います。
大切なことはその量ではなく、存在そのものであり、人が必要だと心から知っている限り、その火は消えてはしまわないのだとわたしは思っています。
五行の剋というのは、〈剋される側〉ではなく、〈剋する側〉の在り方が問われる。
そんなふうに考えたりもしています。
自分の命式に当てはめてみるとなかなか面白いことになりました。
悲しみ(金)が多ければ多いほど、怒り(木)が必要なのに、いつも怒りは多すぎる悲しみに飲み込まれてしまう。
想い(土)の強さは、行き場を完全に失ってしまっていて、もう怖い(水)という感覚すらどこかへ行ってしまったようになっている。
けれどその想い(土)は留まることを知らず、常にどこかへ行こうとしては見えない壁にぶつかって、やはり悲しみ(金)にのまれてしまう。
私の命式を見ると、なるほど!となると思います。
五行のバランスをこんなふうに文章にしてみると面白いかもしれません。文章を作るのが好きな方は、よかったらお試しください。
木=怒り、火=喜び、土=思い悩む、金=悲しみ、水=恐れ
これを使うだけでもできると思います。
読んでいただき、ありがとうございます。
One thought on “五行の相剋、水と火”
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